車の買い方について 残価設定がわからない

車 購入

3つの種類

車の買い方についてはよく聞く大きな種類として3つありますね

現金一括 ローン 残価設定

買う場所としては店舗で買ったりネットで買ったり知人から直接買ったりはあるものの

支払い方法、買い方としてはこの3つかなと思います。

日頃からお客様もこのあたりについての不安や疑問を持たれていますので、このことについてお話しすることで皆さんの車選び,カーライフに少しは役に立てられればと思います。

カーディーラーの一営業としての意見を綴りますので、参考になれば嬉しいです。

現金一括

これはわかりやすいですね。買うだけです。  

60代以上のお客様からはたまに「にこにこ現金払い」って言われることがあります 笑

わかりやすく車の取得・購入にかかる費用全てを現金で支払います。予算内いくらいくらで検討していると言われるお客様の多くはこの現金一括での購入を検討されている印象です。

メリット

分割手数料がかからない  他のローン、残価設定と決定的に違うメリット、これですね

わかりやすい       合計金額がいくらで。。頭金が。。月々。。といった計算がなく、この車

             乗りたいならこれ!となる。資金管理をするのに計算が単純でわかり

             やすいですね。  

予算管理がしやすく余計なものをつけにくい 予算が決まっているのでそれ以上付属品(ナビやドラレコなど)をつけれないので余計なものをついついつけてしまうことも少なくなる。その場の雰囲気でグレードを上げてしまったりもしにくくて良いですね 営業トークに乗せられにくくなるかも?

デメリット

デメリットと言っても人によります

手元にあった大きな資金が一括でなくなります  現金は大切です。その資金全て車購入のみに使って大丈夫かしっかり確認しましょう。一度手放してしまうとそのまま戻っては来ません、家族や友達との旅行や思い出作り、買い物。教育資金、結婚資金などお金を借りにくい、金利が高いものに現金を残した方がいいのか?楽しみにしろ病気や怪我、コロナなどに備えの資金は持っておいても良いかもです

ローン・クレジット (借りいれ)

昔からある分割払いです。 わかりやすく車両購入額100%をあらかじめ決めた期間で割って毎月定額を支払っていく買い方。

300万円の車 5年間(60ヶ月)で払います そうすると月々¥56000 です

といった感じです

車購入の支払いをローン会社に払ってもらって、自分はローン会社に月々返していく流れです。(借りて返していくので借り入れ、借入先という言葉が使われます)

借入先の例

  • カーディーラー  車を買うところで借りる わかりやすく一つにまとめられて良いですね、手続きも一箇所で済んでスマート
  • 銀行・労金・ゆうちょなど お金は金融機関から借りる 金利がカーディーラーより低いことが多い(給与口座開設やニーサ口座開設などの条件があったりして、一つクリアする毎に金利が下がる仕組みが多いです・・やらしいぜ・・笑) 
  • 親族銀行 金利ゼロ!返済遅れも許されることも多い最高の借入先 これがある場合は必ずここを勧めます 特に新卒のお客様は全額でなくとも頭金の相談くらいはできるか確認しています (私自身はこの銀行更地になってました⭐️)

お客様との話でよく出るのはこの3つですね。 労金なんかは勤め先の労働組合が労金の会員だったりするとそれだけで金利が下がるし、審査も早いです。 他にも ・職場借り入れ 会社を通して借り入れをするパターンもありますが数は少なく特殊です(防衛省や大手電力会社など)

メリット

現金同様にメリットがあります

必要なものを購入できる 車は生活必需品です。仕事をするにも思い出作りや生活の快適化にも必要なものです。現金が貯まるまで仕事には行けません、自転車でなんてムリ。そんな時に月々払い車を使いながら仕事や生活ができるようになります。

好きな車種、付属品、装飾を選べる もちろん身の丈に外れすぎるのはどうでしょうとは思いますが、あの車いいな、かわいいな、デザインいいな、使いやすいよな、でも現金一括では足りない。そういう時に一部借り入れることでその車を使うことができます。その車を使えるというのはその車を使って生活を便利にできる、楽しい思い出を作れる、ということです。

手元にまとまった資金を残せる 現金一括ではまとまった資金が手元を離れますが、ローンだと手元に残すことができます。このメリットは現金を車以外にも使えるということです。現金一括デメリットの反対を思い浮かべてください

デメリット

分割手数料がかかる 最大のデメリットですね。現金一括では支払わなくてもいい、言ってしまうと車購入とは直接関係ないお金を支払うことになります。(これは営業してる人には嫌な言い方やな笑) その分割手数料がいくらいくらで、その分を払えば現金を貯めずに今から乗ることができる。その為の金額です。そう考えて手数料が高いと感じれば現金一括や車そのものの金額を下げることを相談してもいいと思います。購入時期をずらすことも一つです。

余計な付属品がつけられる 付属品をつけても月々換算だと100円200円だったり、30万のものでも月々1000円くらいになることも多い為その場のノリでついつい余計な付属品付けないように気をつけてください(ココも営業トークに気をつけてください笑)

残価設定

聞いたことはありますでしょうか? テレビCMでは「残価設定型クレジット特別低金利〇〇%」とかSNSやネットでも「月々定額で〇〇に乗ろう」などの広告が出されていて、個人的には最近の車販売広告のほどんとはこの「残価設定」を出している気がします。

車購入検討でカーディーラーに行けば必ず「残価設定」を勧められる、最低でも提案はされるんじゃないかと思います。(勧めてこない営業は会社的に見て優秀な営業とは言われないかも)

検討はしているけどまだ見積もりは取ってないしカーディーラーに行ってないよ、という方は「残価設定」をご存知ない方も多いかもしれません。日頃お話するお客様も3、4割の方は知らないと言われます。                                       圧倒的に多いのは 他のディーラーで勧められたけどわからなかった、聞いたことあるけど中身は知らない という言葉です

では何故、カーディーラーは「残価設定」を勧めるのでしょうか?

メリットがあるからです

では、お客様、皆さんにはメリットはないのか?

あります

残価設定の仕組み

基本はローンと同じです。

支払い期間は決められた期間から選びます 支払い期間は 3年、4年、5年、 が多いようです。(6、7年もあります)

ローンは100%を分割しますが、 「残価設定」は一部の価格を残し他の部分を月々支払って乗ります 

(価格を残す と書いて 「残価」) 

残した残価はどうするかというと、あらかじめ決めておいた時期に

払う か 払わないか 

乗り続ける か 返却・乗り換えするか

を決めます(これは自分で選べます) 

残価設定の支払い

今回は 5年 でお話ししてみますね

まずは比較のために単純なローンでの計算↓

買いたい車の購入金額が300万円でした、支払い期間は5年にしました。ローンの場合は単純に300万を5年(60回)で分割していましたね。(金利も計算に入れて)

300万円の車 5年間(60ヶ月)で払います 金利は2.9%

そうすると 月々¥56000 です

残価設定の月々の支払い

「残価設定」では同じ場合どうなるのでしょうか?

車両購入金額は 300万円 支払い期間は5年 60回払い 金利2.9%

とします ここまではローンの時の計算と同じですがOKでしょうか?

今回は購入金額のうち残価割合が30%とします

(残価🟰価格を残すこと なので、30%は支払わず5年後まで置いときます。)

ということで

支払い期間中(5年)で支払うのは

100% ➖ 30%  🟰  70%

300万円の70%は

300 ✖️ 70/100 🟰  210万円  (90万は5年後に残された価格) となります

なので

210万 支払い期間は5年 金利2.9% となり

月々は¥37900 (ローン計算では月々¥56000でした)

となります

通常ローンより残価設定の方が同じ金利でも月々が低くなりました。

これがお客様のメリット①です

残価設定の残価

先ほどの計算された月々支払っていきます。そして今回は5年なので60回目が最終の支払いになりますが、この最終の支払いが(残価)となります。

1〜59回 月々¥37900 60回目 残しておいた価格(残価)¥900,000

ということです

ここまでイメージはできましたか?

イメージしにくい方は、単純に残価以外を月々払うんだ、くらいのイメージで捉えてもらうとどうでしょうか?ローンの話をもう一度読んでいただいた方がいいかなぁ

さて、いよいよ「残価」の支払いについてです。

残価の支払いは 3つ の選択肢から選びます

① 乗り換える  この場合は残価を支払う必要はなく、下取りに出して新しい車に乗り換えます

② 返却     この場合も残価を支払う必要はなく、車だけ返します。(他メーカーへ乗換え

         る時や免許返納などがこれにあたります)

③ 乗り続ける  この場合は残価を支払う必要があります、よく残価設定はのりかえないといけ

         ないと思われますがちゃんと乗り続けられます。

①乗換えると②返却 の時の条件を見てみましょう

各メーカーの乗換・返却の条件

以下、主だったメーカーの条件を公式サイトや実際営業から聞いた話からざっくり紹介です。   乗換や返却、新しい車を残価設定を考えているというメーカーの分だけ見ていたただければ他のメーカーは特に見ていただかなくても大丈夫かなと思います

ココでは「そもそも残価設定がわからない! 残価設定おしえて!」がメインなので細かい各社比較は省きます                                     (どの車にするかは残価設定の返却条件で決まる!というお客様はあまりいらっしゃらないのもあります)

何かを契約する時によくあるやや面倒くさくて読み飛ばしてしまいたくなる文章なので先に要約します

流石にこの言い方を直接お客様にすると「なんやこいつ?」って顔をさせてしまうので気をつけます

返却条件

残価の支払いは不要なんだけど、平均より走ってたら車も傷んでるし、ぶつけたりしてたら直さないといけないからその分ちょうだいね って感じです

大きなものは以下の 4つ です

距離、傷、点検実施の有無、非改造

決められた距離以上走っていないか? 

「契約年数に応じて決まられた距離以上に走っていた場合、1kmあたり5円・10円、または5〜10円を支払う」(三菱は1000km毎で計算)

例:5年で60,000kmと決まっていたが、5年で70,000km走って返却・乗換した。

超過分10,000km ✖️ 1km当たり5円支払い 🟰 50,000円支払い

年間で12,000kmが多いですが15,000kmタイプも選べたりします

やたらと傷つけていないか?車内を汚していないか? 

「全国共通ルールで査定を実施。そこ出た減点が、決まられた点数以上だった場合は超えた分を支払う」   

*10点は1万円相当です

例: 100点(10万円相当)までと決まっていたが、150点(15万円相当)の傷・減点がある状態で返却・乗換した

100点(10万円相当) ➖ 150点(15万円相当) 🟰 50点分(15万円)の支払い

規定は5万、10万、15万、20万などで大きな車ほど金額も大きくなる感じです

③定期点検は受けているか?

改造したりやレースに使用していないか?

ホンダ                                             車両返却時の(一財)日本自動車査定協会の基準に基づくカーチェックによる内外装に関する減点が100点以内、かつ月間走行距離1,000㎞以下が条件となります。この条件を超えた場合、内外装に関する減点1点につき1,000円、走行距離1㎞につき車種ごとの規定金額がお客様のご負担となります。また違法改造や事故の修復歴があった場合は別途規定の精算金額をご負担いただきます。(月間走行距離は1,500㎞もお選びいただけます。その際、最終回のお支払い金額は変動します。)                            (車種ごとに違う負担金については公式サイトをご確認ください)https://www.honda.co.jp/HFC/auto/zankure/

マツダ                                      最終回のお支払い(残価分のお支払い)は、おクルマの返却で代えることが可能です。
ただし、お引渡し時、おクルマの使用状態が定められた規定の範囲内の場合に限ります。定められた範囲外の場合には、お客様負担金が発生します。               (定められた範囲についてはマツダは車種によって異なります、確認したいとき用に公式サイトリンクを貼っておきます)https://www.mazdacr.co.jp/lineup/lineup.html?mode=sky

トヨタ                                      *販売会社によって条件が異なっています(例:鳥取の店と兵庫の店は条件が違う、走行距離が12,000kmだったり15,000km、10,000kmだったりする、負担金も要確認)                                                ※ご返却条件には①レース使用、違法改造等をされていないこと。②走行距離が12,000km×契約年数以下であること。③自動車の査定による内装及び事故歴に関する減点が、150点以内であること。
※上記条件を満たさない場合は、以下の金額がお客さまのご負担となります。
※①に規定する条件を満たさない時は、返却自動車の評価額と最終回支払金の差額。
※②に規定する走行距離を超過した時は、走行距離1km超過につき5円。
※③に規定する査定による原点を超過した時は、査定減点1点超過につき1,000円。

日産                                       1.レース(競技会等)での使用、その他違法改造等がなされていないこと。
2.事故による修復歴がないこと。                           3.走行距離が事前に設定した下表の距離数以下であること。               4.内・外装の損傷による日産販売会社による査定減点が下表の免責基準の範囲内であること。 (走行距離や損傷についての設定は車種や契約時の内容で異なるようですのでこちらも公式サイトリンクを貼っておきます)https://www.nissan.co.jp/CREDIT/BVC/

スバル                                      ①最終回支払額(契約時設定残価)を除く分割払い部分全額についてクレジット契約に基づき約定通り履行していること。                             ②当該自動車が、次の規定をすべて満たす場合は取扱スバル販売店が最終回支払金額でお引き取りいたします。                                 1.走行距離が1,000km/月間プランで36,000km(36回)/60,000km(60回)、1,500km/ 月間プランで54,000km(36回)/90,000km(60回)以下であること。            2.内外装の損傷による査定減価額が、以下の通りであること。
 普通・小型乗用車:100,000円以内
 軽乗用車:50,000円以内                              3.事故などによる修復歴及び自動車の機能損傷がないこと。               4.過酷な使用(レース、ラリー等による過酷な走行等)、一般に自動車が走行しないと判断 される場所での使用、スバル純正部品以外の取付による自動車の原状変更、その他違法改造がされていないこと                                  5.法令及びスバルが指定する点検整備を受けていること。                   ③上記規定を満たさない場合は、以下の金額をお客様から取扱スバル販売店へお支払いいただきます。                                       【超過走行キロ精算】前項2(1)号の走行距離を超えた場合は、下記で計算された金額。  超過走行キロ       普通車・小型車の場合       軽乗用車の場合     80,000km以下       10円/km           5円/km     80,000km以上        20円/km             5円/km    【車体損傷精算】前項2(2)号による査定減価額を超過した場合は、超過した金額。    【事故減価精算】「事故落ち減価」又は前項2(3)号、(4)号、(5)号の条件を満たさない場合は、(2)号による車体損傷精算とは別にそれぞれの査定減価額。 査定については、(財)日本自動車査定協会又は、協会認定の査定士及びその他公正な機関による評価とします。              https://www.subaru-finance.co.jp/plan/zanka.html

三菱                                       1.車両返却時の走行距離が契約走行距離を超えている場合                                         お客さまご負担額【登録車】1,000km超過毎に10,000円。
        【軽自動車】1,000km超過毎に5,000円。              2.車両本体の内外損傷等による修復費用が発生する場合及び車両事故による修復歴で査定価格落ちが生じる場合                                 お客さまご負担額【登録車】100,000円を超過した額。
        【軽自動車】60,000円を超過した額。         https://www.mmc-dia-finance.com/personal/supermycarplan_faq.html#smpFaqHosyo                                   

スズキ                                      車両の状態が下記の条件を満たしている場合、取扱販売会社が最終回お支払金額で車両をお引き取りいたします。                               1.返却時の総走行距離が60,000km以内であること
2.自動車の査定による減点(走行距離を除く)が50点(50,000円相当)以内であること
3.(一財)日本自動車査定協会登録の中古自動車査定士が返却自動車を最終回のお支払額(残 価)より減点方式にて査定いたします。                        4.過酷な使用(レース等による過酷な走行等)や違法改造がされていないこと
5.法令およびスズキが指定する点検整備を受けていること                条件1.2.に関しては規定を超えた場合でも下記の通り超過分の金額をご負担いただければ、車両をお引き取りいたします。                          1.上記の走行距離を超えた場合、超えた走行距離1kmにつき5円をお客様にお支払いいただきます。
2.査定による減点が50点(50,000円相当)を超えた場合、超えた部分をお客様にお支払いいただきます。                            https://www.suzuki-finance.co.jp/credit/anshin60-plan/note/

ダイハツ                                      すみません、返却条件はあったんですがそれを超過した時の負担金については記載がなかった為今度お店に行って聞いて更新させてください。  返却条件はメーカーとして統一しているようですが、トヨタ同様に負担金については各販売店(ディーラー)にて違うようです。                                      1.レース等での使用、および違法改造等されていないこと                    2.走行距離 1年:12,000km / 2年:24,000km / 3年:36,000km / 4年:48,000km / 5     3.年:60,000km / 6年:72,000km / 7年:84,000km                   4.内外装および事故歴に関する査定減点が50点以内であること

皆様、残価設定の仕組み、通常ローンとの違いはなんとなく感じていただけましたでしょうか?実際に対面でパンプレットを使ってお話ししてもお伝えし切ることができない時もあるので、そもそもこの記事を読むことを諦めた方、何言ってんのかわからなかった方が必ずいらっしゃると思います。

なんとか少しでも参考にしていただけるように、実際にお店のショールームなどで営業に説明されて困られないようにとの気持ちで書きましたがどうでしょう?

ここらで一度休憩とします。

「残価設定のメリット・デメリット」については見分けがつくように別の記事で書こうと思います。 本当はそこが皆さんの知りたいところですよね。。。 できるだけ実際の購入検討の参考になるようにがんばります

                               かざみーの飼い主

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